- 2014-03-18 (火) 7:18
- コンディショニング
こんにちは。トレーナー村上です。
身体で起こる様々な痛みは、生活に支障をきたすだけではなく、
気分も塞ぎ込みがちになります。
関節や腰など、痛みが発生しやすい場所は様々ありますが、
肩の痛みをお持ちの方もたくさんいらっしゃると思います。
肩関節には様々な筋肉が作用しています。
代表的なのが、アウターマッスルと言われている三角筋。
腕を横に広げていく際に多く使われる筋肉です。
そして痛みと大きく関わっているのが、
肩のインナーマッスルと言われている筋肉。
一般的にローテーターカフと表現されるこの部位は
「肩甲下筋」「棘上筋」「棘下筋」「小円筋」
という4つの筋肉で構成されています。
肩の痛み(インピンジメント・四十肩・五十肩など)の問題は
この部分で起こっていますが、
肩の動きを作っている腕の骨・肩の骨・肩甲骨を繋いでいる筋肉はそれだけではなく、
このローテーターカフとは別に、
肩甲骨を動かす筋肉として代表的なものは、
小胸筋/前鋸筋/肩甲挙筋/菱形筋/僧帽筋
この5つ。
そしてこの筋肉の神経支配は
肩甲挙筋・菱形筋 → 第五頸神経(C5)
前鋸筋 → 第5~7頸神経 (C5~C7)
小胸筋 → 第8頸神経・第1胸神経(C8・T1)
と、神経も複雑に絡み合っています。
それだけこの部分は、微細なコントロールや
筋肉のバランスが必要で、
そしてそのバランスが崩れることで、筋肉圧迫がかかったり、
炎症を起こしてしまいます。
そのアンバランスは
「姿勢の問題」が多く関わっていると考えられます。
怪我などの特別な場合は別として、
悪い姿勢から、使う筋肉が制限されたり、かたよったりすることで、
その影響が肩にも表れている可能性があります。
肩の痛みだからといって、痛みの出ている場所にフォーカスするのではなく、
全身のバランスを考えて、その部分に痛みが発生する原因を探していかなければ
根本的な解決にはつながらないですね。
一時的に痛みを取り除くやりかたではなく、その痛みが再発しない身体の
使い方や癖を見直していくことが、
本当の治癒につながっていくのだと思います。
しっかりピラティスを通して全身を整えて、理想の姿勢に近づくことで、
肩の痛みは軽減されることが期待できます。
ピラティススタジオ カラーズ大阪