- 2015-06-03 (水) 13:24
- ピラティス
こんにちは。
レッスンのなかで色々なトレーニングの効果をしっかりと感じられるかどうかのキーポイントは色々あります。
例えば、ピラティスでは骨盤の配置や肩甲骨の位置背骨の動きなど「骨」や「骨格」にフォーカスが当たることが
多いですが、ムーブメントをする際、筋肉の意識の始まりは「骨盤底筋群」からスタートしていくイメージを
よく使っていきます。
骨盤底筋群は、骨盤の底にある筋肉の総称。
細かく見ていくと、恥骨直腸筋、恥骨尾骨筋、腸骨尾骨筋 、深会陰横筋、浅会陰横筋、
外肛門括約筋、外尿道括約筋、球海綿体筋、坐骨海綿体筋 など…
多くの筋肉によって構成されています。これらが協調し合い、力を発揮しています。
内臓の位置を上に持ち上げる役割の内骨盤筋膜、骨盤内の臓器をがっちり支える骨盤隔膜、骨盤隔膜を
左右から引き締める会陰膜や会陰浅層の筋肉といった三重構造の頑丈な繊維組織や骨格筋で形成されていて、
20歳代の女性で5~9cmの厚みがあるといわれています。
ピラティスでこの筋肉にフォーカスを当てる理由は、インナーユニットとして骨格を支えながら腹圧をかける際に
大きく働くことに由来します。
骨盤底筋群が腹横筋・多裂筋と強調してインナーユニットを形成することにより安定した体幹の獲得・
パフォーマンスアップが見込めるからです。
本来、骨盤底筋群は、昔ながらの「体を使う生活」をしていれば自然と使われているものだったのですが、
現代人は「体を使わない」生活に従事している人が多く、生活も便利になったことで、より使われにくくなり、
(椅子での生活、洋式トイレの普及、歩く・走るなどの基本動作の減少など)この筋肉の退化によって
様々な不調が引き起こされている可能性があります。
ピラティスでは、この骨盤底筋群に限らず普段使われにくい筋肉にフォーカスを当てることが多く、
体全体の活性化への効果が期待できるのです。
使うのを忘れている筋肉を呼び覚まして体の持っている本来の力をしっかりと出し切ることは、
ここちよい身体をつくるひとつのきっかけになります。
普段から少し姿勢を意識したり、活動的になることで自然につかわれていく「骨盤底筋群」をしっかりと活用して
元気をキープしていけると良いですね!
ピラティススタジオ カラーズ大阪